地産地消料理教室

第18回あなご

今回は、泉州沖で獲れた「鯛」を使ったお料理3品と、これから旬を迎える泉州産「いちご」のデザートをご紹介いたしました。暖冬とはいえ、雪のちらつく冷え込む日となりましたが、フードスタイリストでフォトスタイリストでもある川崎利栄先生の指導のもと12名の参加者の皆さまと、寒さに負けない盛り上がりで楽しく実習いたしました。

Line up
本日の食材

鯛

鯛  Sea bream

「鯛」は、大阪湾はかつて魚庭(なにわ)と呼ばれるほどに魚が豊富に獲れました。特に鯛は大阪人に好まれ、正月には「にらみ鯛」として真鯛の塩焼きが欠かせないなどお祝い事にも重宝されています。旬の鯛は、旨くて安いその上捨てるところがないと、大阪商人の「始末の心」に叶う魚でもあります。 造りに塩焼き、頭はあら炊きや骨蒸しと、多彩な鯛料理は大阪の食文化のひとつとして残されています。
今回は、泉州沖で獲れたの天然真鯛を使用しました。

 

いちご

いちご  Strawberry

愛らしい見た目と、そのまま食べられる手軽さで人気の果物「いちご」。
ビタミンCも豊富で、約7粒で1日の必要量が摂れるほど。近年では、生産の多い各県がオリジナル品種を育成し地域ブランドが次々に誕生しています。また、いちごはハウス栽培が盛んで、夏の一時期を除いてほぼ一年中出回っていますが、春から初夏にかけてが本来の旬となります。
今回は、岸和田市のいちご狩り農園の「いちご畑はる」の”あすかルビー”を使用しました。

 

三進米

三進米  Sanshinmai

産業ラック国内生産量No.1を誇る忠岡町が本社の三進金属工業株式会社
子会社としてサンシン夢ファーム株式会社を設立し、後継者がいなくなった福島県平田村の農地を受け継ぎ、肥料成分などを管理した米や野菜などを育てています。
今回は忠岡町に寄贈頂いた「三進米(福島県産米)」を使用しました。

 

筍

筍  Bamboo shoots

「筍」の旬は4月~5月中旬。大阪府では主に泉州地域や島本町の山間部での生産が盛んだ手入れの行き届いた柔らかい赤土からできる朝採りの筍は絶品です。
今回は、柔らかくて風味の良いたけのこを、新鮮なうちにボイル・あく抜き処理をしてびん詰にした「筍の水煮」を使用しました。

 

菜の花

菜の花  Canola flower

「菜の花」は、アブラナ(油菜)、ナタネナ(菜種菜)、ハナナ(花菜)の名称を略して菜と呼び、その花を菜の花と呼んでいます。春を告げる野菜菜の花がつぼみのうちに収穫し柔らかな茎と共にほろ苦さを味わって頂けます。
今回は、泉州の畑で獲れた菜の花を使用しました。

 

大根

大根  Japanese white radish

「大根」は、今も日本で最も生産されている野菜で、葉に近い部分ほど甘く、先に近い部分ほど辛味が強くなるので、先端は薬味や漬物に。葉に近い部分は、辛味が少ないのでサラダなど生食に最適です。中央部分は、おでんやふろふきダイコンなど煮物に向いています。
今回は、泉州の畑で獲れた大根を使用しました。

 

ゆず

ゆず  Yuzu

ゆずはミカン科に属する黄色い果物で柑橘系の一種で、ビタミンC含有量は日本の柑橘類でNo.1。
特に果皮に含まれるビタミンCの含有量はレモンよりも多く含まれ、ゆずを丸ごと搾るゆず果汁からは、果皮の栄養素もしっかりと体に取り入れることが出来ます。
今回は、和泉市産のゆずを使用しました。

Teacher Profile
講師紹介

川崎  利栄    先生(フードスタイリスト・フォトスタイリスト)  Web siteはこちら

家族のためにお弁当を5,000個以上作ってきた実績と料理写真が評価され、
レシピサイトNadiaのNadia Artsitとして企業のレシピコンテンツに多数携わる。
レシピ作成・スタイリング・撮影などマルチな活動を展開中。
著書「朝8分のほったらかし弁当」は、Amazonのお弁当ランキング1位を獲得。

Today's menu
本日の献立

Let’s Cookig
実習 と 実食

調理風景

What is Temari Sushi?
手まり寿司とは

手まり寿司とは

愛らしい姿から女性に人気の手まり寿司。
手まり寿司とはその名のごとく、コロンと丸い形が可愛い小さなお寿司です。

握り寿司のような握りの技術が必要でないため、家庭でも作りやすく、見た目も可愛らしいことからひなまつりやお祝い用の寿司や弁当などに作られます。
大きく口を開けずに食べられる手まり寿司は、はんなり可愛い舞妓さんのために作られた独自の文化とも言われています。

ひとくちサイズで丸くコロンと可愛いので、鯛や鮪などの刺身や漬物など様々な具材が乗せられていて彩りも豊かです。食べて美味しいだけのお寿司ではなく、目でも楽しめる趣向を凝らしているのが手まり寿司。江戸前寿司の発展とともに京都などの関西で発展した早ずしの一種と考えられており、近年では京都以外の土地でも目にするようになりました。

Voice

参加者の声

鯛はさすが王様ですね!白身が上品な味付けでした。
お寿司にはいつも錦糸卵を使いますが、今回は炒り卵だったので楽チンでした。家でも真似して作ってみます。
鯛の手まり寿司は、最後に塗った吉野酢が効いていて美味しかったです。木の芽は見た目に鮮やかで、おもてなし感があり良かったです。
吉野酢は初めていただきましたが、おしゃれで優しいお味でした。
鯛の手まり寿司は、ごまの風味が効いて食がすすみ、美味しかったです。
鯛の木の芽焼きは、木の芽の香りがアクセントが効いていて春を感じました。
グリル焼いた鯛の皮がパリッとしていて、美味しかったです。旬のお野菜も一緒にいただけるのが嬉しい。
鯛のアラで取ったお出汁の味がついた大根はとても上品で優しいお味でした。ぶぶあられも団子も変わっていて味も楽しめました!
ゆずあんかけのゆずの風味がさっぱりしていて料亭みたい。大根とぶぶあられ団子がボリューム満点でした。
いちごとあんこ入った葛まんじゅうがとても美味しかったです。和のデザートが嬉しいです♡
葛まんじゅうが思った以上に簡単にできたので家でもやってみたいです。
家ではなかなか登場しない凝ったメニューで大変でしたが、楽しめました。
バラエティに富んだユニークで美味しいメニューばかりだったので、参加して良かったです。

 

Epilogue
終わりに

集合写真

最後に全員で記念撮影。
皆さまお忙しい中お集まりくださり本当にありがとうございました!
地産地消料理教室は、地元で採れた旬の食材を使ったレシピの紹介や
お料理をすることで地域の活性化に努めています。
今後とも継続して開催してまいりますので、皆さまの参加をお待ちしています。